お正月ぼけ雑感:いいところをみつける力

あけましておめでとうございます。

昨年中は大変お世話になりました。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。



現在、日本でちょっと長めのお正月休みをのんびり満喫しております。



ブータンもいいですが、日本も、いいですね。

日本もいいけど、ブータンもいいのですが。



なにがいいって、やっぱりとくに日本は、ごはんがおいしいのがいい。

本当においしい。



おなかをいっぱいにするためのもの、寒い中からだをあっためるためのもの、

身体を動かすための燃料、みたいな機能的な目的をこえて、

よりおいしいものを目指して、たくさんの手間とたくさんの工夫で、

これだけおいしいものを、幅広く作ってこられたって、すごいなぁと思うのです。

どこにいったって、食事の選択肢があるし、どれもおいしい。



先日、アメリカの大学院留学中の友人が帰国していたので、東京でごはんを食べました。

まだ3が日中だったので、お店もあまり空いておらず、

食べログで調べるのもやめ、駅の近くでぶらぶら探し、偶然目に入った居酒屋に入りました。

小さなビルの2階のお店。ぜんぜん知らないお店。

入ってみたら、そこは宮崎に養鶏場を持っている、地鶏が自慢のお店でした。

地鶏の炭焼きも、香ばしくて、お肉もプリプリしてて。

もつ鍋も、スープを鶏1羽分12時間煮込んだというもので、とーっても濃厚でおいしい。



でも価格は、ふつうの居酒屋さんでした。



アメリカ留学中の友人と、ほーーーっとため息をつき、

これだから日本はすごいよね!

となんだか感動してしまいました。



料亭の料理など、

おなかを満たすこと、身体をあっためうごかすこと、など機能的な目的を超えて、

味を追求した、文化として極められた料理があるということも本当に素晴らしいけれど。



町でふらっとごはんを食べるところを探して、

和洋中、迷うほど選択肢があって、

知らないお店にふらっと入っても、とってもおいしくて、

サービスもまっとうで、

価格も手ごろって、

もう本当にすごい。



と、日本を離れてるもの同士で、お正月早々、感動してしまいました。

ほう。



先日、ツイッターで、

「ブータンもいいけど、日本もいいなぁ。でも日本もいいけど、ブータンもいい」

というツイートをしたところ、何人かの方から、

贅沢な悩みですね〜、と言われました。

そうかもしれません。笑



ブータンに行き、本当に貴重な新しい経験をさせていただき、

それをブログやツイッターなどでシェアさせていただいていますが、

同時に、ブータンに行くことで初めて気が付いた、日本のよさもあるよなぁと、思います。

はなれてみて初めて感じるのかもしれない。



それから、ブータンで生活してみて、

「幸せを感じる力」「いいところを見つける力」って、

大切だなぁとあらためて感じるようになりました。




ブータンは、国民調査で96%の人が幸せと答えた国ですが、

一緒に暮らしていると、本当にブータンの人は、

幸せを感じる力が強いなぁと思います。

ものごとの、いい面を見つけるのが上手だし、それを声に出して、うれしいねぇと言える。




ブータンは、国民総幸福量(Gross National Happiness: GNH)が国の政策指針になっていますが、

その政策指針ももちろんではあるものの、

人々の、生の「幸せ感にあふれた生活」を支えているのは、

政策指針というより、この、「幸せを感じる力」「いいところを見つける力」じゃないかなぁと、

感じます。



そんなわけで、日本にいても、世界のどこにいても、

もっとものごとのいいところを見つける力、引き出す力、楽しむ力を、

大切にしたいなぁと、思います。

ブータンでの、ひとつの学びかもしれません。









そんなブータンへの行き方はこちら